18年のゴムシート業界 半導体需要など継続で堅調推移

2018年01月11日

ゴムタイムス社

 ゴムシートは建築・土木・機械をはじめ、自動車・スポーツ施設などさまざまな産業分野で、パッキング材や緩衝材、敷物など幅広く使われている。

 ゴムシート業界は、 半導体業界の旺盛な需要などに伴い、17年は堅調に推移した。日本ゴム工業会がまとめた生産統計でも、10月の生産量は前年同月比22%増で、6ヵ月連続で増加しており、堅調さを裏付けている。

 18年のゴムシート需要は、設備投資やオリンピック需要が見込まれ、半導体需要も当面継続するとみられていることから、堅調に推移すると考えられる。

 既に、オリンピック関連の大型施設など複数の物件が決定し始めており、今後の安定した需要の要因となりそうだ。

 一方、原材料価格が高騰し、昨年比高値安定状態であることや、輸送費の値上げが昨年から活発となり、大きなコスト圧迫要因になっている。ゴムシートは、製品価格に占める原材料価格のウェイトが大きく、他のゴム製品同様の価格改定の検討が必要になりそうだ。また、利益幅の大きい特殊品や高機能品などの拡販や新製品開発への積極的な取組みが活性化していく見通しだ。

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