本日、ここに迎えた2018年は本格的に「勝てる実体づくり」に向かって、我々の本領を発揮していかねばならない年だということをしっかり確かめ合いたい。
昨年から、生・販・技とコーポレートの各機能が連携し、調和し合う機能別経営体制をスタートしたが、本年は、さらに、顧客目線に立って何を望まれているかを高い感度でキャッチし、採算を意識した高い機動力でスピーディーに動いていきたい。これらの結果として、期待を超えるパフォーマンスが発揮され、「お客様に喜んでいただく」という極めて当たり前かつ本質的な使命が果たせる。勝ち残るために知恵をしぼり、我々の持っているリソースをフルに活用し、他人がまだしていないことにとことんこだわり、これを実現していく。そうして当社独自の価値が生み出され、また、存在感を不動のものとしていける。これが東洋ゴムの生き方である。
自動車産業界では100年に一度の歴史的転換期を迎えたと盛んに言われるようになった。10年と経たないうちに日常的に見ている「クルマの風景」は一変し、全く新しいモビリティ社会に突入していくことになるだろう。タイヤも自動車用部品においても、今までは想像もされなかったような役割を担っていかなければならない。
2018年、我々が臨むべき大きなテーマは、「変化に対する集中力を高め、適応・進化を果たしていく」ということ。まずは、変化を正しく捉え、変化の本質を見極めなければない。そして、その変化を自分たちに引き寄せて対応していかねばならない。既成概念を捨て、変化をチャンスに変えることだ。
昨年からスタートした中計’17は、東洋ゴムグループという船が航海するための4年間の「航海図」だが、環境も条件も事情も時々刻々と変化している大海原を航海していることを認識しなければならない。波の大きさ、潮の速度も当初の想定を上回ることも出てくるかもしれない。2年目の航海にあたっては、自分たちの持ち物とその良さをしっかり点検し直し、船の推進力を増すよう、それらを最大限に使いこなしていきたい。
本日から当社グループは、タイヤ・自動車用部品というモビリティに関わるビジネスを中核とする経営体となった。仕事に魂を込め、ワンチームとなって臨んでいこう。