耐圧ホースと継手のパイオニアとしてさまざまな製造現場の困り事を解決してきたトヨックス。中西誠社長に昨年を振り返ってもらいつつ、海外拠点の動向や創業55年目を迎えた今年の目標、課題などを尋ねた。
―昨年を振り返って
17年12月期はおかげさまで増収となる見込み。その要因は、国内・海外とも経済環境が良かったことに加えて、当社と流通様との協働でのホースドクター活動を含めたソリューション提案が現場ユーザーに届くことで、効果を理解いただき、機能性の高い新商品が販売できたことも大きかった。
機能品では「ハイブリッドトヨロンホース」「ハイブリッドトヨシリコーンホース」などハイブリッドホースシリーズが毎年着実に伸びている。売り上げに占める機能品の割合も16年に5割を超え、昨年もその勢いは続いている。また、汎用品も経済成長に比例して伸長した。
―海外の現況は
生産・販売拠点があるタイは、自動車産業が回復していることや、食品産業などの需要も取り込めたことで、17年は状況が良くなっている。
インドネシアは政治問題などでややブレーキがかかった印象があるが、すでに対策を講じているので、今年は回復に向かうだろう。
海外で特に良かったのが中国だ。ホースドクター活動を流通様とより密にできるようになり、機能品を採用していただける環境が整ってきた。
また、現地スタッフもしっかりと育っており、それが海外での機能品の拡販につながっていると思う。今後も海外でもホースドクター活動を強化し売り上げを伸ばしていきたい。
―食品専用の宇奈月工場の状況は
13年12月の稼働開始から4年が経ち、稼働も順調。食品や工業用耐熱ホースの需要が増える中で、同工場では、シリコーンホースの
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