17年11月の輸入ナフサ価格 3ヵ月連続で上昇

2018年01月10日

ゴムタイムス社

 財務省が12月末に発表した11月の貿易統計(速報)によると、輸入ナフサ価格は4万2425円/kl(以下同)で前月3059円高となり、3ヵ月連続で上昇した。

 17年の輸入ナフサ価格の推移を見ると、16年後半からの上昇傾向を受けて、1月は3万8248円(3131円高)、2月は4万76円(1828円高)、3月も4万1365円(1289円高)と上昇が続いていたが、4月は3万7971円(3372円安)と下落に転じ、5月も3万7531円(440円安)、6月も3万5801円(1730円安)、7月も3万4126円(1675円安)と下落、8月も3万3273円(853円安)とそれに続いた。ただ、9月は3万5129円(1856円高)と上昇に転じ、10月も3万9366円(4237円高)となり、11月もそれに続いた。

 ナフサ価格に影響を与える原油価格(WTI先物価格)については、17年は52ドル台でスタート。その後は小刻みな上下を繰り返しながら、6月には45ド台まで低下した、ただ、7月に入ると上昇に転じ、9月中旬には50ドル台に回復。さらに10月には55ドル台、11月は60ドル台近傍まで上昇した。原油価格の上昇は、世界的な景気拡大による需要増大や、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国との協調減産継続などによるものと考えられている。こうした動きの中で、今後のナフサ価格の動向が注目される。

[table id=743 /]

[/hidepost]

全文:約618文字