IPFが開幕 花井宏志IPF協議会会長の挨拶

2011年10月24日

ゴムタイムス社

 国際プラスチックフェア(IPF)がまもなく3年ぶりの開催を迎えます。

 本展は3年に1度の周期で開催しており、今回で7回目を数えます。1994年に第1回を開催してから、すでに17年の歳月が流れました。この間、私どもを取り巻く環境は、急速なグローバル化、新興諸国の目覚ましい経済成長、また地球環境・エコロジー意識の高まりなど、大きく変化してきております。さらに2008年のリーマンショックや本年3月の東日本大地震など想像を超えるようなできごともありました。こうした厳しい環境の中でも、私どもは本展の規模の拡大、また内容の充実を図り、世界をリードする重要な商談の場、最新技術の発表の場として本展を開催するよう努めて参りました。その結果、現在では日本はもとより世界各国の関係者から注目を集める国際トレードショーへと成長いたしました。変化を続けるプラスチック・ゴム業界の中で、今後もIPFの役割は今まで以上に重要になると感じております。

 いっぽう、国内経済に目を向けますと、円高や原材料価格の高騰、電力供給不安などの影響で、先行きの不透明感がさらに強まっております。しかし、このような状況にあっても、今回のIPF2011には多くの企業の方々にご出展をいただき、関係各社の本展への特別な思いと意気込みや熱い期待が私どもにもひしひしと伝わってまいります。

 本展ではプラスチック・ゴムに関わる最新の製品・技術・サービス・情報が、幕張メッセの1ホールから8ホールの全館にわたり展示・実演されます。今回は原材料(川上)からリサイクル(川下)までを網羅するIPFの多様性を残しながら、より専門分野に的を絞った8つの専門展に分割することで、来場される方が目的の情報を収集しやすくする工夫をしました。【①高機能プラスチック原料・添加剤・フィラー展、②プラスチック成形機・成形関連システム展、③プラスチック・ゴム金型設計製造システム展、④ゴム原料・成形システム展、⑤コンポジット材料・成形システム展、⑥発泡プラスチック展、⑦リサイクル装置・システム展、⑧プラスチック・ゴム受託加工・製造専門展】

今回も、本展が誇る世界最高水準の製品・技術を求めて世界中から多くのバイヤーが来場し、出展者との活発なビジネスが展開される見込みです。「目で見て触って商談する」という展示会の原点が活発に展開されることを期待しております。

 専門展の中でも、2005年に特設ゾーンとしてスタートした「プラスチック・ゴム受託加工・製造専門展」には、高い技術力や独自のノウハウ、豊富な経験を持ったユニークな受託型企業が積極的にご参加をいただいています。近年、プラスチック・ゴム製品に求められる要求が拡大し、更に高品質、高精度、高付加価値へと変わってきております。ここに参加される企業は、そうした要求に応えることのできる「日本のものづくりを支える」企業です。本展に来場される自動車、電機・電子、医療機器やその他あらゆる産業分野のメーカーやユーザーと出展各社の出会いが、技術交流を促進し、ひいては日本のものづくりを強くしていくものと確信しております。

 最後に本展開催に際し、ご支援、ご協力をいただいたすべての方々に改めましてお礼を申し上げます。また本展が現在の厳しい状況を打破する起爆剤となるとともに、プラスチック・ゴム業界のなお一層の発展に寄与できることを祈念いたします。

 

 

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