材料・化学メーカー各社は、医療・ヘルスケア関連事業を成長分野の1つとして位置付け注力しているが、ここにきてその取り組みが加速しているようだ。
10月にはJSRが慶応大学と東京大学から、がん免疫療法とウイルス感染症治療に効果のある腸内細菌群に関する研究成果の独占的使用権を取得。また、米国の創薬ベンチャーのベダンタ・バイオサイエンシズに対し、同研究成果のうち生菌製剤の製造販売に限定した独占的再実施許諾を行った。
12月に入ると各社の発表が相次いだ。旭化成グループ会社の旭化成ファーマは、サノフィと関節リウマチ治療薬「ケブザラ皮下注」について、日本での販売に関するライセンス契約を締結した。
一方、住友化学は1月1日付でバイオサイエンス研究所を新設し、同研究所に大日本住友製薬のゲノム科学研究所の研究機能を移管すると発表。
JSRは米国の創薬支援サービス「クラウン・バイオサイエンス・インターナショナル」を440億円で買収すると発表した。
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