宇部興産は1月25日、同社グループの機械事業の中核会社・宇部興産機械が、米国子会社UBE Machinery Inc.(UMI)で、射出成形機の組立工場を拡張することを決定したと発表した。
UMIでは、昨年1月のU―MHIプラテックとの射出成形機部門の北米事業統合を機に、より充実した製品ラインナップを提供し拡販を図ってきた。今回、米国系顧客を中心とした自動車部品向けの省スペースタイプの大型油圧サーボ式射出成形機の旺盛な需要に対応するため、組立工場を拡張し、大型機の年間生産台数を倍増することにした。今月着工し、9月の竣工を予定している。
これにより、同社は米国での日系大型射出成形機メーカーのトップブランドとしての地位を磐石なものとする。また、工場拡張と併せてより効率的な生産体制を実現し、制御装置や油圧部品など設備の老朽化した機器を、高効率な機構を取り込んだ機器に刷新して再納入するリビルド事業のさらなる取り込みも図る。
UMIは宇部興産機械の100%出資により、1992年9月にミシガン州アナーバー市に設立された。資本金は1700万ドルで、成形機の製造・組立、営業、サービス、メンテナンスを行っている。