JSRは1月29日、2018年3月期第3四半期決算の説明会を開催し、清水喬雄上席執行役員が説明を行った。
IFRS基準による売上収益は3135億2400万円で前年同期比11・5%増、営業利益は371億5200万円で同44・5%増、税引前利益は386億9000万円で同39・5%増、四半期純利益は276億6000万円で同24・0%増の大幅な増収増益となった。
エラストマー事業の収益改善に加え、ライフサイエンス事業の拡大などが寄与した。第2四半期決算時に上方修正した通期予想に対し、高い進捗率となっている。
エラストマー事業については、販売数量は第1四半期から増加傾向にあるものの、累計では50万2891tで同3%減だった。
一方、売上収益は前年度末の原料価格上昇を反映した製品価格の上昇により、1454億6700万円で同10・8%増。営業利益も原料価格上昇によるコストの増加はあったものの、販売価格の上昇により採算が改善して、131億5900万円で同141・0%増となった。
合成樹脂事業は、販売数量は海外の自動車用途向けなどを中心に好調に推移し、前年同期を上回った。
売上収益は販売数量の増加に加え、原料価格上昇を反映した製品価格の上昇もあり、387億5400万円で同15・9%増。営業利益も原材料価格上昇によるコストの増加はあったが、販売数量の増加と販売価格の上昇による採算改善により、49億5600万円で同78・9%増となった。
多角化事業に関しては、半導体材料事業は