取材メモ 良好な市場環境が持続

2018年02月01日

ゴムタイムス社

 JSRの18年3月期第3四半期決算は大幅な増収増益となった。決算説明会で清水喬雄上席執行役員は、その要因を「上半期と状況が似て、市場環境が非常に良かった」とまとめた。

 エラストマー事業については、販売数量は前年同期に比べて3%減少したものの、販売価格の上昇により売上収益は同11%増、営業利益は同141%増となった。

 ただ、第3四半期だけを見ると、好調だった第1四半期に比べても売上収益は上回ったが、営業利益は下回った。

 これは、第1四半期は前期の第4四半期にブタジエンの価格が高騰したことでスプレッドが拡大したのに対し、第3四半期はブタジエン価格が下がり、ナフサ価格が上がったことでスプレッドが減少したことによる。

 このため、第3四半期の営業利益率は、第1四半期の12%に比べて低下したが、それでも9%を達成。累計でも9%を確保している。なお、S―SBRの販売量の伸びは2%だった。

 合成樹脂事業は販売数量の伸びと価格の上昇により、売上収益は前年同期比16%増、営業利益は同79%増となった。上期の営業利益率は13%で、清水上席執行役員はこれを

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