東ソーは2月1日、臭素と臭素誘導品を3月1日納入分から15%値上げすると発表した。対象製品は臭素、臭化水素酸、臭素系難燃剤(テトラブロモビスフェノールA/商品名:フレームカット120G)。
これらの製品はアジア地域で需要が伸長し、中国市場では供給が不足しているため、需給バランスのタイトな状況を反映して、海外市況は大幅に上昇している。また、原燃料価格が高値で推移し、製造コストの負担も大きくなっている。
このような環境の下、同社はこれまで固定費を含めたコスト削減や省力化、合理化など、あらゆる施策を実施してきたが、今後とも日本国内の安定供給を継続するため、臭素および臭素誘導品の値上げの実施を決定した。