NOK決算 4~12月期 営業利益が2桁増加

2018年02月06日

ゴムタイムス社

 NOKの2018年3月期第3四半期連結決算は、売上高が5593億4000万円で前年同期比4・7%増、営業利益は370億7400万円で同37・3%増、経常利益は479億6000万円で同44・1%増、四半期純利益は299億5700万円で同47・3%増となった。

 シール事業では、自動車向けは国内での需要が好調に推移するとともに、中国での日系車の好調を受けて販売が増加した。一般産業機械向けについては、中国を中心とした建機市場の好調に加え、工作機・ロボット市場なども好調に推移したことで販売が増加した。以上の結果、売上高は2516億8800万円で同10・0%増、営業利益は増収により307億5000万円で同15・4%増となった。

 電子部品事業については、自動車の電装化に伴い、自動車向けの需要が増加、高機能スマートフォン向けの需要も堅調に推移、ハードディスクドライブ向けのシェアの増加により、販売が増加した。これらの結果、売上高は2839億3800万円で同2・1%増となった。営業利益は、増収や原価低減などにより、53億5200万円(前年同期は13億1500万円の営業損失)となった。

 ロール事業に関しては、高機能複合機の在庫調整や繊維関係の販売減などの影響により販売が減少した。結果、売上高は157億2800万円で同9・1%減となった。営業損益は、販売の減少を受けて人件費・経費などの削減に努めたが、1300万円の損失(前年同期は7億4100万円の営業利益)となった。

 特殊潤滑剤などのその他事業においては、売上高は79億8500万円で同21・4%減となった。営業利益は品目構成の良化により9億1500万円で同5・9%増となった。

 通期の連結業績予想は、第2四半期時点で上方修正した前回発表から変更なく、売上高が7304億円で前期比2・4%増、営業利益は470億円で同18・2%増、経常利益は570億円で同24・7%増、純利益は350億円で同28・1%増を見込んでいる。

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