朝日ラバーの2018年3月期第3四半期連結決算は、売上高は55億5500万円で前年同期比16・7%増となった。利益面では、販売の増加、原価低減活動の継続実施等により営業利益は4億3500万円で同22・4%増、経常利益は4億5400万円で同18・5%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億1500万円で同13・5%増となった。
工業用ゴム事業では、自動車関連製品の受注が海外向けを中心に引き続き好調に推移した。中でも、自動車内装照明用のアサカラーLEDは、当初予測を上回る受注により、生産能力増強を含めた対応を実施している。また、スポーツ用ゴム製品である卓球ラケット用ラバー、RFIDタグ用ゴム製品も引き続き受注が好調に推移した。
その結果、工業用ゴム事業の連結売上高は46億6100万円で同21・6%増となった。またセグメント利益は5億2000万円で同45・2%増となった。
医療・衛生用ゴム事業では、採血用・薬液混注用ゴム栓は新旧製品の入れ替え時期に相当したため、既存品の受注減少により販売が減少した。また、プレフィルドシリンジガスケットでは、設計変更対応のため、同じく販売が減少した。
以上から、医療・衛生用ゴム事業の連結売上高は8億9300万円で同3・6%減となった。セグメント利益は1億4600万円で同24・5%減となった。
通期の連結業績予想は前回予想からの修正はなく、売上高が73億2100万円で前期比12・4%増、営業利益が5億3900万円で同13・3%増、経常利益が5億3300万円で同8・7%増、親会社株主に帰属する純利益が3億7200万円で同9・0%増を見込んでいる。