三洋貿易の2018年9月期第1四半期連結決算は、売上高が190億3800万円で前年同期比13・4%増、営業利益は13億2100万円で同0・2%増、経常利益は14億300万円で同4・8%減、四半期純利益は9億1900万円で同2・2%増となった。
化成品のうちゴム関連商品は、主力の自動車・家電・情報機器向けの合成ゴムや添加剤等の副資材が堅調に推移した。化学品関連商品は、塗料・インク関連や電材の輸出は好調だったが、香料や染料、フィルムの輸出が低迷した。
ソートは、紫外線吸収剤等の販売増により売上高は増加したが、原料価格高騰等により利益は伸び悩んだ。以上の結果、化成品の売上高は71億7300万円で同5・8%増、セグメント利益は4億6600万円で同0・5%減となった。
機械資材のうち産業資材関連商品は、シート用部品等の自動車内装用部品の販売が引き続き好調で、売上・利益ともに前年実績を大幅に上回った。機械・環境関連商品は、飼糧用設備が好調だったが、バイオマス大型案件の検収が翌四半期にずれ込んだこと等により、減収・減益となった。
科学機器関連商品は、元素分析装置(金属判別器)や摩擦摩耗試験機、バイオ関連機器の納入が相次いで実現し、新規引合も活発で好調。これらの結果、機械資材の売上高は62億3100万円で同19・9%増、セグメント利益(営業利益)は7億5400万円で同26・8%増となった。
海外現地法人では、サンヨー・コーポレーション・オブ・アメリカは吸水性ポリマー等の化学品が好調で売上高は増加したが、利益面ではほぼ横ばいとなった。三洋物産貿易(上海)有限公司は、ゴム関連や自動車部品関連が大きく伸長したが、販売費が大幅に増加したことにより、営業利益では前年同期比で大きく減少した。
サン―テック・インターナショナル(タイ)も、ゴムや自動車部品関連が好調に推移した。サンヨー・トレーディング(ベトナム)は、塗料の大口案件を始め化学品関連が好調で業績を牽引した。これらにより、海外現地法人の売上高は46億1900万円で同27・3%増、セグメント利益は1億5400万円で同29・3%減となった。
国内子会社では、ケムインターは、半導体関連商材や穿孔機器の販売が伸長し、好調。コスモス商事は、特に地熱分野での機材販売・レンタル事業の低迷により、前年同期の実績を下回る結果となった。結果、国内子会社の売上高は9億4700万円で同16・4%減、セグメント利益は1億1900万円で同18・0%減となった。
通期の連結業績予想は当初予想からの修正はなく、売上高が743億円で前期比9・7%増、営業利益は49億5000万円で同0・2%増、経常利益は51億5000万年で同2・3%減、純利益は33億1000万円で同1・3%減を見込んでいる。