横浜ゴム YTPIがタイヤ増産

2011年02月14日

ゴムタイムス社

横浜ゴム㈱は、フィリピンの乗用車用タイヤ生産販売会社、ヨコハマタイヤ・フィリピン(YTPI)の生産能力を、第1次拡張として現在の年間700万本か ら1000万本に引き上げる。今年2月に工場隣接地の借用契約を結び、新タイヤ工場の建設をスタート、2013年から第1次拡張分の操業を開始し、 2014年からフル生産に入る。
第1次の投資額は200億円。第2次として2014年までに年間1300万本に引き上げるための投資を実施し、2017年をめどに、年間1700万本体制まで整えることを計画している。総投資額は累計で500億円を見込む。
YTPIの増強は、中期経営計画「GD100」フェーズⅢの事業計画に則ったもの。新たに生産するタイヤは、主に北米市場を中心に輸出する計画。今回、 新たに30万平方㍍の土地の借用契約を結ぶことで、YTPIのタイヤ工場敷地面積は現在の2・8倍に相当する46万平方㍍に拡張される。
現在、横浜ゴムは国内の新城南工場、中国の杭州横浜輪胎有限公司、タイのヨコハマラバー・マニュファクチャリング・タイ、米国のヨコハマタイヤ・コー ポレーションで工場拡張を進めているほか、11年度中操業を目途にロシアにタイヤ工場の新設工事に取り組んでおり、11年度末のグループ全体のタイヤ年産 能力は年間6000万本に達する見込み。

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