「第4回町工場見本市」開催 葛飾区のゴム企業も出展

2018年02月13日

ゴムタイムス社

 「町工場があるものづくりの原点がある」をテーマに、東京都葛飾区と近隣地域の優れた「町工場」の技術・製品を展示する「第4回町工場見本市2018」が2月8日~9日、東京国際フォーラムホール(東京・千代田)で開催された。
 主催は葛飾区・東京商工会議所葛飾支部で、70近い企業・団体が参加した。ゴム関連企業からは精工パッキング、杉野ゴム化学工業所、中野製作所、おおかわが出展した。

◆精工パッキング
 ビクトリア型(トムソン型)を使った平板打抜き加工を専門に手掛ける同社は、同加工を用いて製作した「かつしか極細輪ゴム」や小物入れ「ポレット」などを出品した。
 極細輪ゴムはシリコーンゴムの特性を生かし、伸縮性に優れている他、ビクトリア型加工を用いることで0・2ミリまで細い紐を作ることができる。「くもの糸」はマスク用極細輪ゴムで、昨年10月にはテレビ番組で紹介され、注目を集めている。ブースではその映像を流し、来場者に商品の特徴をより伝えるように工夫していた。

 

◆杉野ゴム化学工業所
 かつしか発産学連携プロジェクトで開発を進める「骨折予防パット」や地震家具転倒防止ゴム「地震耐蔵」などを紹介した。
 骨折予防パットは、高齢者が転倒した際の衝撃で大腿骨が骨折するのを守るパットで、同社と東京理科大の牛島研究室、グループホーム運営のミヤビメディカルが共同開発を進めている。
 杉野ゴムは特殊なゴム配合を用いることで、既存品よりも実用的なパットを開発。現在は高齢者施設の入居者に試験的に使われているが、評判は上々だという。

◆中野製作所
 接着剤を使わずに、架橋反応でゴムと樹脂を強固に結合する複合材「ラジカロック」やポリプラスチックスと共同開発を進める樹脂異材結合技術「アキロック」、ダイセルポリマーと開発する金属・樹脂接合技術「ディーランプ」を紹介した。
 ラジカロックはダイセル・エボニックの技術をベースに開発したもので、大手シューズメーカーのランニングシューズや紳士靴メーカーの靴のソールにも採用されている。ブースでは、これら技術で製品化されたシューズや電化製品の各種部品を展示していた。

◆おおかわ
 Oリングやライニング品、各種パッキン類などのゴム製品を手掛けるおおかわは、プラスチック金型の設計・製作を行う五味彫刻工業所と共同で出展した。
 おおかわは、鳥の形をしたリコーンゴム製の掃除マット「ほこりトリ」をメインに紹介した。ほこりトリは

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