マイクロ波電力応用の専門メーカーとして、マイクロ波電力応用装置やマイクロ波デバイスの製造・販売など多様な事業を展開するミクロ電子(埼玉県川越市、山中亨社長)。ゴム工業向けを中心として、セラミックス、食品工業、医療関連などさまざまな分野に販路を拡大している。
17年の需要動向は国内・海外ともに堅調で、販売の約6割を占めるゴム工業向けのマイクロ波ゴム連続加硫装置のほか、セラミックス関連の大型案件がスポットで入っており、食品関連の需要も増えている。
国内では新規や増設需要よりも更新の需要が大きかったという。一方海外は、ミクロ電子および北京ミクロのミクログループとして、メーカーの投資意欲の回復による装置の更新需要に加え、新規案件も伸びてきた。02年に設立した北京ミクロもここ数年の好調を引き継ぎ、対前年比でプラスとなった。
18年3月期の下半期の需要動向については、堅調に推移しており、上半期の売上を若干上回る状況だ。通期はミクロ電子グループ全体で売上・利益ともに微増と見込んでいる。
堅調な業績の一因として、山中社長はサンプルテスト装置の充実・強化を挙げ「お客様に採用していただくには、いかに実際の量産体制に