BASF シンガポール酸化防止剤工場にライン新設

2018年02月15日

ゴムタイムス社

 BASFは2月15日、シンガポール・ジュロン島の酸化防止剤工場に、造粒・パウダー混合・自動包装ラインを新設したと発表した。

 最新の製袋充填機をドイツから輸入したことにより、高度に自動化された包装ラインで、形状の安定した防水・耐水性の包装袋を生産することが可能になる。

 アジア太平洋地域パフォーマンスケミカルズのハーマン・アルトホフ・シニアバイスプレジデントは「今回の投資により、フリーフロー(FF)造粒された酸化防止剤と酸化防止剤ブレンド製品を、工場から顧客に提供できるようになる。また以前は外注していた包装を新たな包装ラインで行えるようになるため、包装の品質基準も大きく改善する」と述べている。

 新たな包装ラインでは、細心の注意が必要な酸化防止剤粉末の取り扱いが向上し、充填中のダストが低減される。機械の内部と底部の振動ユニットによって製品が圧縮されるため、丈夫で一貫したサイズの袋が供給される。また、微振動によって製品内部の空気が自動的に上部に移動することで、真空システムとは異なり、粉末内部の奥に閉じ込められた空気も取り除くことができる。

 充填された袋は、メンテナンスしやすいパルス溶接ステーションで安全に密閉された後、袋成形部に送られる。ヒートシールを行う前に、「エアブラシ」技術によってシール部分の粉末を取り除き、シール周囲の粉末により溶融が妨げられるのを防ぐ。この統合された造粒・包装ラインにより、顧客に製品を完璧な状態で届けることが可能になる。

シンガポールの酸化防止剤工場にて造粒、パウダー混合、包装ラインを稼働

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