クラレは2月19日、LCD(液晶ディスプレイ)の基幹部材である偏光フィルムのベースとなる光学用ポバールフィルムの生産設備を、倉敷事業所(岡山県倉敷市)で増設することを決定したと発表した。
同増設により、現状の年産2億3200万㎡を同2億6400万㎡に拡大する。稼働時期は来年末を予定している。
LCD市場は液晶テレビやスマートフォン・タブレットなどの携帯機器の世界的な普及により、着実な成長を続けてきた。引き続きテレビサイズの大型化やパブリックディスプレイの普及により、さらなる市場の拡大が見込まれている。
このような市場環境で、LCDの基幹部材である偏光フィルムのベースとして、光学用ポバールフィルムの需要は拡大基調にあることから、同社では市場への安定供給を維持するために、生産設備の増設が必要と判断した。
なお今回増設する新系列は、大型偏光フィルムの生産効率の向上に貢献する設備になる。