ブリヂストンは2月16日、東京・広尾の同社グローバル研修センターで決算説明会を開催し、江藤彰洋CFOが17年12月期連結決算の説明を行った。
同社推計による17年度のグローバルでのタイヤ需要は、北米の新車用と欧州の市販用を除くと前年並みか前年比でプラスとなった。
その中で、同社のタイヤ販売本数は、乗用車用の新車用・補修用が北米でマイナスとなった以外は、日本、欧州、中国・アジア大洋州のいずれもプラスとなり、グローバルでも前年比1%増となった。
トラック・バス用については、各地域ともに新車用・市販用ともにプラスで、特に北米の新車用が同19%増、中国・アジア大洋は同54%増と高い伸びとなり、グローバルでも同7%増と好調だった。
建設・鉱山車両用タイヤについても、ゴム量ベースで超大型が同15%増、大型は同35%増と高い伸びとなっている。
ちなみに、乗用車用では18インチ以上がグローバルで同20%増だった。
こうしたタイヤ需要を背景に、売上高は3兆6434億で前期比9%増となった。江藤CFOは増収要因として「円安と原材料価格上昇を受けた売値の改善」を挙げた。
営業利益については「販売数量増とMIXの改善といった増益要因があったものの、原材料価格の上昇に対する売値の改善の時期的なずれなどがあり」(江藤CFO)、4190億円で同7%減。経常利益は4005億円で同7%減だった。
純利益に関しては、有価証券売却益などの特別利益により、2882億円で同9%増となっている。
営業利益の増減要因を詳しく見ると、売値MX数量他で同1005億円のプラス、為替で同150億円のプラスという増益要因はあったが、原材料の同1200億円のマイナス、販管費の同190億円のマイナス、減価償却費の同70億円のマイナスが響き、全体で前年に比べ305億円の減益となった。
所在地別の業績では、日本は売上高が1兆1478億円で同6%増、営業利益は1602億円で同6%増、米州は売上高が1兆7765億円で同8%増、営業利益は1875億円で同8%減、欧州・ロシア・中近東・アフリカは売上高が5598億円、営業利益は136億円、中国・アジア大洋州は売上高が6488億円、営業利益は629億円だった。
欧州・ロシア・中近東・アフリカと中国・アジア大洋州は、タイヤ事業SBU体制の再編があったため、増減は記されていない。
11月19日に発表した通期予想との比較では、