神島化学工業の18年4月期中間決算は建材事業が振るわず減収減益だった。しかし、化成品事業は米国向けの医薬食添用酸化マグネシウムを中心に販売が伸び、売上高は33億6000万円で前年同期比9・9%増となった。この結果、輸出全体も増加し、海外売上高比率も前期上期の44・5%から45・2%に上昇している。
セグメント利益についても、前期に稼働した詫間工場の増産設備の減価償却費など固定費の増加はあったものの、増収に伴う増益や生産性改善によるコスト削減効果で7億100万円、同16・8%の増益となっている。
ただ、当初予想との比較では、売上高はマイナスとなった。これは、アジアと米国で拡販の進捗が想定を下回ったためだ。
アジアでは環境規制強化により販売ターゲット先の化学企業の生産低下と、難燃性水酸化マグネシウム値上げの反動により予想比未達となったが、下期は回復する見込みである。
米国については酸化マグネシウムの拡販が遅れ予想比やや未達となった。これに対しては、出張期間を従来の1週間程度から1~2