ファインケミカル特集 川口化学工業 ゴム薬品の売上が1割増加

2018年03月08日

ゴムタイムス社

 川口化学工業の17年11月期決算は、売上高が前年比8・8%増、営業利益・経常利益はほぼ3倍の伸びとなった。

 鎌田明守営業部長によると、為替が安定して推移したことや自動車生産が好調だったことなどで、特に上半期は収益的に恵まれた。下半期は原油価格が上昇し、中国産原料の供給や価格が環境問題等で不安定になったことの影響で原材料価格が値上がりしたことなどで収益的には伸び悩んだ。

 それでも化学工業薬品事業では、ゴム薬品・樹脂薬品・中間体・その他の各部門の売上が全て前年実績を上回ることができた。中でも売上の6割を占めるゴム薬品は、自動車生産の増加に応じて特殊用薬品を中心に伸び、前年比で9・9%増となった。

 海外では、上海に現地法人がある中国は全般的に販売が伸びた。同法人の主な事業は日本で製造した同社製品を中国で販売すること

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