ブリヂストンは2月20日、米国子会社ブリヂストン・アメリカス・インク(BSA)と、ゲノムのビッグデータ・ソリューション企業であるNRジーン社が、アメリカ原産の天然ゴム育種プログラムの研究開発について協力し、より多くゴム成分を含むグアユール品種の開発を目指すと発表した。
これまで米国南西部やメキシコ北部の暑く乾燥した環境に適合するグアユールのゲノム解析の研究を進め、すでに一部のゲノム解析は完了し、品種改良に向けた研究開発に着手した。
BSAは品種改良や遺伝学、農学を専門とする研究者チームを持ち、グアユール由来の天然ゴムを北米でのタイヤ生産に活用することを目指し、グアユールの生産性向上に向けた研究開発を継続して実施している。
今回、ゲノム解析におけるNRジーン社の最先端技術とノウハウを活用し、先進的な分子レベルでの品種改良技術を適用することで、グアユールからの天然ゴム収穫量増加や耐病性の強い種の開発を推進。グアユール由来の天然ゴムの実用化に向けた検討を進め、持続可能な天然ゴム供給源の多様化を通じて社会と顧客に貢献することを目指す。