住友理工は2月26日、東京ビッグサイトで3月6日から開催される「第24回建築・建材展2018」に出展すると発表した。
一昨年の熊本地震では震度7の大地震が同じ地域で連続して発生し、余震も群発したため被害が拡大した。これ以降、繰り返しの地震に耐え、住み続けられる家づくりへの意識が高まっている。
住宅向けの地震対策の一つである制震システムは、断続的な揺れに強い性能が評価され、ハウスメーカーが標準仕様に採用するなど広がりを見せている。
同社の木造住宅用制震システム「TRCダンパー」は、内蔵された特殊粘弾性ゴムが伸び縮みすることで、地震エネルギーを熱エネルギーに瞬時に変換。震度6強の地震で、水平変位を最大50%程度低減することができる。
また、何度も伸縮可能な特殊粘弾性ゴムにより、本震だけでなく、繰り返し起こる余震にも効果を発揮する。熊本地震では、TRCダンパーを設置した熊本県内の住宅で、倒壊や大きな損傷は見られず、大切な命や住宅を地震から守った。
同社ブースでは、TRCダンパーや、昨年ラインアップに加わった2×4(ツーバイフォー)住宅向け制震システム「TRC―2×4」の実物展示に加え、天井や床を剥がさずに施工できる、現在開発中のリフォーム専用の制震システムを参考出品する。
また、「30分で取り付け可能」と施工のしやすさに定評のある、TRCダンパーの施工実演デモンストレーションを実施する。