クレハエラストマー(大阪市中央区、田中和広社長)の17年度下半期のゴムシート事業は、シート全体の動きが良かった。また、地域ごとの偏りもなく満遍なく伸びたことから、「17年度の売上は実績、計画ともに上回る」(同社)見通しだ。
製品別では、汎用品のゴムシートは薄板、厚板ともに堅調に推移している。自動車や電機機器に使用される薄板は、フッ素ゴムやシリコーンゴムシートの出荷が増えている。ただ、原料メーカーからの供給がタイトで、特にフッ素ゴムはその傾向が強いという。
超薄膜・高精度ゴムシート「極薄シート」を中心とする高機能品は、上期の勢いが下期も継続し、ゴムシート以上に好調である。自動車やAI、IoTなど自動化を進める分野において、「素材として極薄シートを検討するユーザーが増えている」(同社)ためで、極薄シートはユーザーからの引き合い件数やサンプル出しの数は多く、今後の展開が楽しみとのことだ。
また、超広幅ゴムシートの「スーパーワイド」は、本来の加工品の素材としての用途だけでなく、最近はモノを作るための工程材や