カネカは3月2日、押出法ポリスチレンフォーム(商品名:カネライトフォーム)全品種を4月1日出荷分より20%の値上げを実施したと発表した。
押出法ポリスチレンフォームは、住宅や建築用途などの断熱材として広く使用されている。原油価格の上昇を受け、押出法ポリスチレンフォームの主原料ポリスチレン樹脂の価格が高騰だけでなく、ユーテリティコストや運送会社の人手不足、輸送量の増大を背景に物流費が上昇しており、収益を圧迫する要因となっている。同社はコスト圧縮など、事業収益改善に努めているが、自助努力だけでは限界に達しており、今後の安定供給のためには、需要家への価格転嫁を実施せざるを得ないと判断したとしている。