日本ゴム精練工業会(JPMA、野田明志会長)は3月2日、東京都中央区のアットビジネスセンター東京駅会議室で第4回研修会を開催し、会員企業から28人が出席した。
16年6月の炭酸カルシウムの白石グループの白石研究所(兵庫県尼崎市)に続いて行われた今研修会は、鬼怒川ゴム工業の小薬次郎フェローを招き、「ゴム練りと加工特性」をテーマに講義を実施した。
冒頭、あいさつした野田会長は「昨年の新ゴム消費量は6年ぶりのプラスとなり持ち直しの感がある。今年は東京五輪関連の需要に加え、自動車産業向けの工業用部品や建機・工作機械向けのホースも好調が続いており、今年はより期待が持てる年になる」と述べた。
また、野田会長は「ゴム技術はゴム練りとゴム加工の両者が車の両輪になって成り立つもので、どちらが欠けても良いゴム特性は得られない。今回は工業用ゴム部品の材料設計、技術開発の第一人者である小薬フェローの経験をもとに講義をしていただく。会員の皆様にとってためになるものであり、まさに的を射た講義になるだろう」と語った。
小薬フェローの略歴は1982年鬼怒川ゴム入社、工業用ゴム部品の材料設計、技術開発に36年間従事し、日本ゴム協会理事でもある。
小薬フェローは「ゴム練りのメカニズム」「各種混練機の特徴」「代表的なゴム練り状態評価方法」「代表的な成形加工法の特徴」「成形条件設定時の注意点」の5項目を紹介した。
ゴム練りのメカニズムでは、「ゴム練りの状態が
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