フッ素ゴムをはじめとする合成樹脂などのコンパウンド事業と、発泡体事業を柱に展開する三福工業(栃木県佐野市、三井福太郎社長)。
18年3月期の需要動向では、コンパウンド事業はエンジンのダウンサイジング化などを背景に、フッ素ゴムはここ数年安定した需要を推移し、上半期に引き続き下半期も好調さが続いている。また、半導体関係やフッ素ゴム発泡体の需要が伸びていることも好調さを維持している要因だ。
一方、樹脂コンパウンドも白物が順調な伸びを見せ、黒物は一時期厳しい環境下があったものの、後半に向け改善が見られた。
そのほか福島・第4工場では、オレフィン系エラストマーのファイナルコンパウンドを製造しており、17年度から顧客ニーズに合わせた改良を進め対応している結果、生産量が増えはじめているという。三井社長は「生産量は決して多くはないが、福島工場でようやく、エラストマーの中間素材から最終製品まで一貫生産できる体制が整ってきた」と手ごたえを感じている。
発泡体事業の需要動向