十川ゴム(大阪市西区、十川利男社長)のゴムシートは、豊富な品種をラインアップに揃えることで、ゴムパッキンからエレクトロニクスまで幅広い業種のニーズに対応している。
17年度のゴムシートの需要動向を見ると、汎用シートは第1四半期が微増、第2四半期は微減、第3四半期は増加で推移している。
品種別では特殊ゴムシートの動きがよく、特にシリコーンゴム、フッ素ゴムシートは前年比2桁で伸びている。業界別では、昨年度に続き半導体関連向けシートを始め、住宅設備産業用の耐電シートなども好調を持続した。
ゴムシートは製品原価に占める原材料価格の比率が高く、原材料価格動向が原価に大きく影響を与える。現在は緩やかなものの、原材料価格は上昇が懸念されている。同社は原材料価格維持に努めているが、特に厚物シートは非常に厳しくなっている。また、物流運賃・エネルギーコスト・梱包材価格・人件費の上昇による要因も重なり、同社は10mm超の厚物に限定し、今年6月1日より価格改定の見直しを実施することになった。
このような環境の中で販売を伸ばすため、同社はウェブ上で製品説明などのサービスの強化、競争力のある特殊製品の開発やラインアップの充実に注力している。
ウェブでのサービス強