経済産業省がまとめた2017年のゴム製品出荷金額は2兆2183億1200万円で、前年比2・1%増となった。
1月~3月がマイナスとなった以外は、全て前年同月を上回った。
自動車タイヤ生産量は前年比1・0%減、出荷金額は同0・5%減。国内自動車生産は年間を通じて前年同月を上回り、タイヤ販売も前年を上回ったが、生産は微減となった。これは工場在庫が前年に比べ8・7%減となっていることから、出荷増に工場在庫で対応したことが考えられる。
コンベヤベルト生産量は同3・1%減、出荷金額は同1・6%減となった。内需は前年を上回ったが、輸出は資源国向けが依然低位で推移した。輸出の不振を内需でカバーできず全体では減少となった。
伝動ベルト生産量は同5・4%増。出荷金額は497億5900万円で同3・3%増だった。自動車や工作機械といった主な伝動ベルトの需要先が全般的に堅調に推移したこともあり、前年実績を上回った。
高圧用ホース生産量は生産量は同28・1%増、出荷金額は同8・2%増。主要需要先の建設機械や工作機械の出荷が年間を通じて活況に推移し、前年実績を大きく上回った。
自動車用ホース生産量は同3・8%増、出荷金額は同4・1%増となった。堅調な自動車生産実績を反映した数字となった。
ゴムロール生産量は同4・0%増、出荷金額は同6・3%増。製鉄用が堅調に推移したことや、フィルム用搬送機器用、外壁等住宅用などのその他用も堅調で、前年実績を上回った。
防振ゴム生産量は同3・6%増、出荷金額は同5・5%増だった。
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