財務省貿易統計をもとに、日本ベルト工業会がまとめた2017年年間の輸出入実績によると、輸出総額は392億3000万円で前年比3%増となった。コンベヤベルトは微減となったものの、伝動ベルトは主要需要先の自動車向けが堅調だったことや、工作機械関係も好調に推移したことで前年を上回り、全体では16年の同14%減からプラスに転じた。
◆主要輸出国
輸出先上位10ヵ国を見ると、1位はアメリカで65億3900万円。前期実績を18%上回り、昨年首位の中国を抜いて1位となった。2位の中国は、同6%減の55億500万円。3位の香港は同16%増の27億6000万円。以下、4位は台湾(同2%減)、5位はオーストラリア(同3%減)となった。
◆コンベヤ輸出先
品種別では、コンベヤベルトの輸出額が89億5400万円で同1%減となった。国別の1位はオーストラリアで、同2%減の17億6900万円。資源価格の下落を受けて、輸出額はここ数年、大きく下落していたが、資源価格は持ち直しつつあり、今後の動向が注視される。全体の構成比は19・8%。2位はペルー(同113%増)、3位はブラジル(同954%増)となった。4
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