神島化学工業の2018年4月期第3四半期連結決算は、売上高については化成品事業において、引き続き国内・海外ともに好調に推移したが、建材事業は住宅分野・非住宅分野ともに減収となり、全体では162億6700万円と前年同期比4・1%減となった。
損益面では、減価償却費などの固定費負担の増加や輸入燃料価格の上昇、売上減収などにより、営業利益は7億4100万円と同43・5%減、経常利益は6億8200万円で同45・4%減、また特別損失の影響もあり、四半期純利益は3億3800万円で同64・4%減となった。
建材事業は、住宅分野では高級軒天ボードが好調に推移したものの、今期より取り組んでいる利益率の高い製品拡販への切替に時間がかかり、また非住宅分野が伸び悩んだことにより、売上高は112億8800万円で同7・6%減となり、セグメント利益も売上高の減収や輸入燃料価格の上昇、固定費負担の増加などにより2億8100万円で同62・2%減となった。
化成品事業は、売上高は海外需要において米国向けのマグネシウム製品の拡販を中心に、売上高は49億7900万円で同5・0%増となり、セグメント利益は増収に伴う増益や生産性改善によるコスト削減効果があったものの、前期に稼働した増産設備の減価償却費など固定費の増加や輸入燃料価格の上昇などにより9億2400万円で同7・3%減となった。
通期の連結業績予想は直近の発表から修正はなく、売上高が218億5000万円で前期比3・4%減、営業利益が9億円で同37・2%減、経常利益が8億3000万円で同38・5%減、純利益が4億7000万円で同55・3%減を見込んでいる。