合成ゴム特集 三井化学 差別化EPTを量産化 アクリル、シリコーン代替で

2018年04月13日

ゴムタイムス社

 三井化学のエラストマー事業部は競合メーカーの相次ぐプラント建設で販売競争が激化する中、同社が開発したEPT(エチレン・プロピレン・ジ エン共重合ゴム)の差別化商品の拡販により、市況の大きな下落の影響を受けない事業体質を構築する方針だ。

 同社が開発した超耐熱性グレード「メタロセンVNB―EPT」及び低温特性に優れたグレード「メタロセンEBT」の差別化商品の両製品については「国内市原工場(計年産9万5000t)での量産プラントで試作を終え、ほぼ完成」(水川修一エラストマー事業部部長EPTグループリーダー)、本格販売を開始した。

 超耐熱性グレード「メタロセンVNB―EPT」は従来のEPTでは困難だったプラス30度の高温に耐えるもので、ターボチャージャーホース、防振部品などのエンジンルーム内部品のアクリルゴム代替製品としての展開を図っている。

 一方、低温特性に優れた超耐寒性グレード「メタロセンEBT」はマイナス50度でもゴム弾性を有することからパッキン、水素ステーション関係向けなどのシリコーンゴム代替製品として展開。自動車用途に限らず産業用の伝動ベルトでの製

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