東部ゴム商組のベルトホース部会は3月22日に開催したベルトホース商工懇談会で、山田徹副部会長が「第4回ベルトホース流通動態統計調査」を発表するとともに、前田淳部会長が「景況調査を踏まえての商業界市況報告」を紹介した。
この景況調査については、ベルトホース部会の約30の商業者が年4回集まり、四半期ごとに集計した各商業者の売上高、販売価格、在庫、仕入れ価格の4項目を指数として発表している。
また、同部会では景況調査に加えて、商業者がどのような環境で仕事をしているのかを情報交換する市況報告も行っている。
前田部会長によると、「ベルトホース部会員の売上高は16年10~12月から大きな上昇に転じ、この好況は2年目に入っている」と説明した上で、売上高は今年も上昇が続くと予測していることから、部会員の好調な様子が明らかになっている。
また、部会員の情報交換では、ベルトとホースは建機や工作機械、半導体、物流など好調業界が多い。その一方で、高圧のゴムホースなどはモノ不足が表面化し、商業者にとって納期対応が難しくなっているという。
最後にモノ不足について、前田部会長は「高品質な日本製品をユーザーは心待ちにしている状況。杞憂に終わるかもしれないが、モノ不足が長く続くと、アジアのメーカーに取って代わられる可能性もある。今後は商工一体でモノ不足を改善していく必要がある」と私見を述べていた