流体の移送や油などを介した圧力の伝達を行うゴム・樹脂ホースは、自動車を始め、建機、工作機械、一般産業用など幅広い産業界で使われている。
機器やシステムの高度化に伴い、ホースについても高機能化が求められており、ホースを取り扱う商社は多様化するニーズへの対応に迫られている。
そのような環境の中で、ホース商社はユーザーの幅広いニーズを的確に捉えつつ、商品のみならず情報の効率的な流通に寄与している。
また、近年は開発型商社を目指す動きが広がり、製品の企画・開発段階から主体的に関わることで、市場開拓を模索している。
そこで弊紙では、ホース商社に景況を尋ねるアンケートを実施した。
それによると、〈17年7~12月の売上(対前年同期比)〉については、すべての商社が「やや上昇」と回答した。
売上に関しては、16年の下半期実績が「やや上昇」から「やや下降」まで幅広く分布していたことを踏まえると、売上は上昇に転じていることがわかる。
また、ホース製品価格に関して、17年は上半期、下半期ともすべての商社が「横ばい」と回答。製品価格はおおむね安定している模様だ。
ただ、原材料価格や物流費の上昇が続く中、今後の製品価格が