豊田合成は3月30日、中国で自動車のゴム部品を生産する「天津星光橡塑有限公司」(以下、天津星光)を4月に完全子会社化すると発表した。
天津星光は現在、同社と鬼怒川ゴム工業、香港星光橡塑発展有限公司の合弁会社だが、今回3社は、同社が両社から天津星光の全持分を取得することに合意した。今回の完全子会社化により、天津星光の経営判断を迅速化するとともに、中国全体での最適な生産体制の構築を進めていく方針だ。
天津星光は中華人民共和国天津市西青区中北鎮中北工業園天和路6号に所在。資本金は790万米ドル(約8・3億円)で、現在の株主は豊田合成が51%、香港星光橡塑発展有限公司が42%、鬼怒川ゴム工業が7%となっている。生産品目はウェザストリップ製品(オープニングトリム、ガラスラン等)で、面積は土地が7万8000㎡、建屋が4万3000㎡。従業員数が994人(2018年3月末)で、売上高は約80億円(2017年度見込み)となっている。
同社は更なる成長が期待される中国市場を重点に位置づけ、今後も顧客のニーズに対応し一層の事業拡大を目指していくとしている。