合成ゴム特集 東ソー 早期能増に慎重な構え  CR、CSMともに需要拡大

2018年04月13日

ゴムタイムス社

 東ソーのポリマー事業部・合成ゴムグループが製造販売するクロロプレンゴム(CR)「スカイプレン®」は内外の旺盛な需要に支えられ同社南陽事業所(年産3万4000t)でのフル生産、フル販売が継続、需給タイトが続いている。

 「日系メーカーを中心に受注し、新規はお断りするしかない」(ポリマー事業部機能性ポリマー部・糸瀬英之合成ゴムグループリーダー)と、新規需要開拓への余力がないのが本音と需給タイトへの対応を模索している。

 同社では、CRの需要動向を見極めながらデボルト、新設を含め慎重に検討を重ねていたが、ここへきての建設投資額の増加等の環境変化に加え、将来的にも安定需要が見込めるのかの見極めなど、あらゆる角度からのケーススタディを行っており、早期の能増については慎重な構えを見せている。

 同社CRの販売先として、国内は自動車用部品、工業部品用途を合わせた産業用用途が中心で、輸出は接着剤用途向けが多く、総出荷の8割を輸出が占める。

 国内需要は引き続き安定成長見せており、輸出も欧州での建機、マイニング関係の需要が好調。インド市場では工業用ゴム製

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