バンドー化学 第3四半期決算 総原価低減で大幅増益

2011年02月15日

ゴムタイムス社

バンドー化学の2011年3月期第3四半期連結決算は売上高が637億3800万円、前年同期比18・4%増の増収となった。収益は総原価低減による収益 力の強化により営業利益は42億2000万円、同137・5%増、経常利益は42億3400万円、同126・3%増、四半期純利益は30億9500万円、 同168・6%増の大幅増益となった。
〈伝動事業〉
自動車用伝動製品は、国内外における自動車生産の堅調な回復により、同社グループの主力製品であるリブエースなどをはじめとする補機駆動用ベルトやオー トテンショナなどの補機駆動用のシステム製品の販売が大幅に伸長。また、新興国のスクーター需要の拡大により、スクーター用変速ベルトの販売が、前年同期 に比べ大幅に伸長した。一般産業用伝動ベルトは、射出成形機や半導体製造装置などの需要回復により、シンクロベルトおよびプーリの販売が、前年同期に比べ 大幅に伸長。また、設備稼動率の向上により、産業機械用Vベルトの補修市場における販売が、前年同期に比べ大幅に伸長した。これらの結果、売上高は391 億9200万円、セグメント利益は57億7400百万円となった。
〈マルチメディアパーツ事業〉
マルチメディアパーツ関連製品は、電子写真出力機器の生産が回復基調にあり、主力製品であるクリーニングブレードの販売は前年同期に比べ伸長した。ま た、インクジェットプリンターに使用される精密ベルトの販売は、市場の回復を受けて大幅に伸長。これらの結果、同事業の売上高は84億8100万円、セグ メント利益は11億1300万円となった。
〈産業資材事業〉
運搬ベルト製品は、鉄鋼・セメント市場における需要の減少と価格競争の激化により、コンベヤベルト、急傾斜用ベルトの販売が前年同期に比べ大幅に減少し たが、一方、樹脂コンベヤベルトの販売は、食品加工市場、物流市場の回復により、前年同期に比べ伸長した。
また、フラットパネルディスプレイ生産設備に使用される長尺同期搬送ベルトの販売は、需要の回復により、前年同期に比べ大幅に伸長。これらの結果、同事業の売上高は116億3200万円、セグメント利益は3億6100万円となった。
〈化成品事業〉
化成品事業は、建築資材や装飾表示の市場が持ち直してきており、建築資材用フイルム、装飾表示用フイルム、工業用フイルムの販売が前年同期に比べ伸長し た。これらの結果、同事業の売上高は36億300万円、セグメント利益は3億2000万円となった。
〈その他事業〉
その他事業は精密研磨材および金属ナノ粒子の製造・販売といった新規事業のほか、ロボット事業やゴルフ事業などであり、同事業の売上高は20億9000万円、セグメント利益は1億6100万円となった。

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