住友ゴム 2018年度入社式を開催

2018年04月03日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は4月2日、神戸市の本社で2018年度入社式を開催した。新入社員は総合職83人、実務職5人の計88人で、式には池田育嗣社長ら17人の役員が出席した。

 あいさつを行った池田社長は、今年1月にダンロップスポーツを統合し、全社でダンロップブランドを活かすために、同社の持つ技術・研究の力を活用し、企業価値の最大化を図る動きを加速していくと方針を示した。また、今年は長期計画「VISION 2020」の目標年度である2020年に向けて、昨年策定した中期計画の初年度として、確実に目標を超過達成し業績回復を図る重要な年であるとし、新入社員に対して「一日も早く成長し、長期計画『VISION2020』達成の大きな力になってくれることを心から期待している」と述べ、4つの心構えを説いた。

 1つ目は「基本をしっかりと身につけて、成長の基盤を固めよう」。新入社員は会社に染まっていないので、業務のルールや基本を知り、吸収する絶好のチャンスだとして、留意すべきことは「なぜそのようなルール、基本になっているのだろう」と考え、ルールや基本ができた過程や背景まで含めて理解することだとした。そして「こうした基本をきちんと理解していれば、どんな変化にも対応でき、変化をチャンスへと変えていくことができる」と述べた。

 2つ目は「縦と横のつながりを大切にしよう」で、住友ゴムグループの一員として、物おじすることなく、どんどん多くの人と知り合い、連携、協力していくことを促した。そうすることで、困難に直面した時に、部門の先輩や上司との縦のつながりで課題を解決していくことができ、違った環境で仕事をしている横のつながりの仲間がさらにアイデアの幅を広げ、課題解決の突破口を見つけてくれる可能性があるとした。

 3つ目は「社会の幸せのために、自らも夢を持ち、その実現に向けて挑戦しよう」。同社グループは、低燃費タイヤといった環境に優しいタイヤカテゴリーを早くから実用化して世に送り出し、2013年には世界で初めて100%石油外天然資源タイヤを製品化した。新入社員にも同社グループの一員として夢を持ち、「次の世界初、日本初は自分が作り、社会に貢献するんだ」という気概をもって、その実現に向けて、どんどんチャレンジすることへの期待を示した。

 4つ目は「住友の事業精神である信用と確実を常に意識しよう」。同社グループは不正やごまかしをせず、法律を遵守することはもとより、環境への配慮や地域社会との共存など、広く企業の社会的責任を十分認識して行動していくことを心掛けている。同社社員が大事にしている価値観を表した「住友ゴムWAY」の4つの価値観のなかでも、第一にあげられているのは「信用と確実」であり、新入社員にも、この「信用と確実」を常に意識して行動することを呼び掛けた。

 池田社長は最後に「会社の枠に閉じこもることなく、広く『真のグローバルプレイヤー』として自らを高める努力を忘れないでほしい。皆さんの若さ、明るさ、活気溢れるエネルギー、斬新なアイデアに期待している」と述べて、あいさつを終えた。

 

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