東洋ゴム 2018年度入社式を開催

2018年04月03日

ゴムタイムス社

 東洋ゴム工業は4月2日、2018年度入社式を開催し、清水隆史社長があいさつを行った。

 清水社長は最初に「当社は本年度より、タイヤ・自動車用部品といったモビリティ分野を事業の中核に据える新しい経営体に生まれ変わった。自動車産業界は今、100年に一度と呼ばれる歴史的な転換期を迎えており、産業構造にも大きな変革が起こり始めている。同社も、提供する製品においてこれまでの想像を超える新しい付加価値を備え、さらなる存在感を発揮していかなければならない時に来ている」と述べ、「このような環境に今、会社が身を置いているということを考えれば、皆さんは当社の将来を担っていかなければならない主役であり、大変意義深い年に入社したのだと思う」との見方を示した。

 続いて、昨年1月に新たな理念を制定したことに触れ、これを全ての仕事の起点に置き、仕事を通じて、この理念を実現していかなければならないと述べた。また、昨年から新たな体勢で事業経営をスタートしたこと、昨年3月から中計’17を発表したことから、「当社の一員となった皆さんも、この約束を果たす使命感を持ち、ぜひ一緒に目標を遂げてほしい」と語りかけた。

 さらに、今年の新入社員は新社屋で始めて入社式を行う一期生であるとし、「本社・技術・研究といった機能が、緊密なコミュニケーションと迅速な意思決定によって、生産性を向上させ、スピーディーな商品開発に生かしていこうとしている」と紹介した。

 2018年、同社は新しい器にふさわしい「勝てる実体づくり」に動き始めているとし、勝ち残るために知恵をしぼり、自らのリソースをフルに活用し、これを実現していくことで独自の価値を生み出すとともに、存在感を不動のものにしていくことが「プロ」として求められるパフォーマンスであり、「TOYO TIREの生きる道」だと述べた。また、同社は来年1月1日に社名をTOYO TIREに変更することを決断したとし、「真の意味で自分たちの会社、ブランドを育てていく意識に目覚め、一人ひとりが魂を込めて、仕事に臨んでいかなければならない」と決意を表明した。

 最後に意識してほしいこととして「正しく誠実である」ということ、「お客様の期待を超える」ということ、「主体性を持って個性を発揮する」ということの3点を挙げ、TOYO TIREになるまでの残り9ヵ月、同社は事業経営の推進と経営基盤の強化をさらに進めていくとし、「皆さんは、自らその力となっていく気概、当社の一員としての自覚をもって、これからの歴史を紡いでいってほしい」と最後に呼びかけ、あいさつを終えた。

 

清水隆史社長

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