今回、ゴムシート特集に合わせてゴムシート商社各社にアンケートを実施したところ、4社から回答を得た。
まず、17年下半期の売上については、前年同期比で「やや上昇」が3社、「横ばい」が1社と回答した。前回(昨年11月)のアンケートと比べると、17年下半期(予想)は「やや上昇」と「横ばい」がそれぞれ半数だったことを踏まえると、17年下半期のシート商社の経営環境は良化してきていると思われる。
一方、18年上半期の売り上げ予想については、「やや上昇」「横ばい」がそれぞれ半数となっている。
また、シート製品の価格動向については、17年下半期、18年上半期(予想)とも4社すべてが「横ばい」と回答した。 ただ、原材料価格や副資材費、物流費の値上がりなどを理由に、ここにきてタイガースポリマーと十川ゴムの大手2社が製品価格の改定を発表した。価格改定を検討する動きは他社も見られるため、今後の価格動向の推移が注目される。
さらに、今年のシート需要に関する設問では、「伸長する」が1社、残り3社は「横ばい」を予想している。このため、今年もシート需要は大きな落ち込みがないと見ているようだ。
このほか、環境対応製品の動向に関する設問では、「伸びている」「問い合わせが増えた」「変わらない」「動いていない」の4つの回答を用意したが、「問い合わせが増えた」が1社、「変わらない」が3社となっている。
「ローズ指令」や「リーチ規則」など化学物質に対する規制が世界各国で強まっている