住友化学がサウジアラビアでサウジアラムコ社と進めていた石油精製と石油化学の統合コンプレックス「ペトロラービグ」のEPDM新プラント(年産7万t)が先に完成、試運転を経てサンプル出荷を開始しており、18年度中に商業生産を開始する。
「出荷できるサンプルを作りつつあり、必要な段取りが終わったら順次商業生産に入っていく」(久山徹也合成ゴム部長)という。これにより同社のEPDMの生産拠点は国内千葉工場(年産4万t)に加え、サウジアラビアが加わり、2拠点での生産体制となった。
新プラントはエタンガスを主原料とするため、ナフサ由来のEPDMに比べてコスト面でかなりの優位性が期待されている。同社のシンガポール子会社「住友化学アジア」、欧州の「住友化学ヨーロッパ」を通じ、中国を含むアジア地域、欧州市場に供給する。
国内のEPDM需給は、引き続き供給過多が続いている中、自動車用のドアシールや防振ゴムなどの自動車用部品の需要が好調で部品メーカ