三ツ星ベルト(神戸市長田区、垣内一社長)の搬送ベルトは、主力の樹脂コンベヤベルトは主要分野の食品・物流が好調な伸びを示し、17年度売上は1桁増と計画通りだった。
食品分野は、食の安全・安心への要求が続いており、異物混入や衛生性の高い製品の開発、販売に力を注いでいる。製品では、粘着物がくっつきにくい「非粘着ベルト」シリーズや、拭きとりやすく洗浄性しやすい「鏡面ベルト」、収縮に強い「低収縮ベルト」などのラインナップを拡充してきた。その中で、最近の傾向は、従来の白色に加えて、より安全に、という配慮から青色を求めるユーザーも増えているという。
食品分野では、昨年9月に上市した新製品「ハイブリッドシリコーンベルトコーティングタイプ」「白色の高性能傾斜ベルト」に注力展開している。
ハイブリッドシリコーンベルトコーティングタイプ」は、ポリウレタンの表面にシリコーン樹脂をコーティングすることで、離型性、グリップ力に優れ、非粘着でエンドレス加工もしやすい。現在は多くのユーザーが評価中とのことで、今後さらなる販売増を期待している。
「1プライの高性能傾斜ベルト」は、業界で初めて食品衛生法に適合した傾斜ベルト。ベルト表面に特殊ポリウレタンとヘリンボーンパターンを組み合わせることにより、高いグリップ力が発揮され、汚れが付着しても高い傾斜搬送能力を維持できる。ヘリンボーンパターンはもともと物流業界で評価されていたものだが、食品向けでは16年に緑色でこのパターンを使った1プラ