旭カーボン(新潟市東区)はブリヂストングループの一員として、タイヤ用・自動車部品用およびカラー用カーボンブラックの開発・生産・販売を行っている。前年度の業績や今後の経営方針等について、大橋牧夫社長に聞いた。
―17年を振り返って。
昨年はカーボンブラックの需要、原材料市況ともに非常に引き締まった状況の中、通年でフル操業となり、工場も安定的な生産を継続できた。16年からフル操業が続いており量的に大きく伸びる余地はなかったが、売上は対前年で若干伸びて増収増益。手応えのある実績を上げた年と言える。
―経営課題と対策は。
当社のミッションは、自動車産業と車を利用する消費者の安全を足元から支えること。そこにどう貢献するかが常に課題となる。信頼感のあるサプライチェーンとして安定的に機能し、厳正な品質管理の下で高性能の製品を届ける努力を継続して行っていきたい。
需要動向が厳しい中、少しでも生産を増やして稼ぐことに走りがちだが、経営ではそれよりも絶対的に優先すべきことがある。「リーンな(ムダのない)経営」「ロバストな(揺るぎない)経営」「ストラテジックな(戦略的