昭和電工は4月19日、中国で電池材料事業強化のため、100%出資の販売子会社「昭和電工電池材料(上海)有限公司」を設立したと発表した。
リチウムイオン電池(LIB)市場は、スマートフォンなどのモバイル用途に加え、世界的な環境意識の高まりによる新エネルギー車の普及で車載用途での需要も急速に拡大している。
特に中国では、政府支援策を背景として乗用車・商用車ともに電気自動車およびプラグインハイブリッド車の生産・販売台数の伸びが顕著で、LIBメーカーによる積極的な設備投資も進められている。
これまで同社では、中国における統括会社「昭和電工管理(上海)有限公司」を通じ、中国でのLIB材料の営業活動を行ってきたが、成長著しい中国LIB市場での事業機会を的確に捉えるためには、事業部直下での迅速な意思決定と主要メーカーとのさらなる関係強化、精緻な情報収集が必要と判断し、今回新会社を設立した。
新会社は4月10日に設立、資本金は1億円。