バンドー化学は4月20日、国内代理店会である「第6回全国バンドー会」をホテルオークラ神戸で開催した。
会には国内有力代理店約60社と、同社からは吉井満隆社長はじめ約30人、総勢約90人が参加した。
まず、吉井社長が中長期経営計画「Breakthroughs for the future 」の第1ステージ(BF‐1)を振り返った後、今期スタートした第2ステージ(BF‐2)の概要を説明した。
BF‐1(13年度~17年度)では、事業領域ではベルトおよび機能製品分野への展開を進めたことや、製品ではキラリと光る高付加価値製品を世界中に提供することで、グローバルで際立つプレーヤーになることを目指し取り組んできた。その上で、BF‐1では現事業をしっかり稼ぎ、利益が十分出るような体質にしていくこと、そしてBF‐2(18年度~22年度)に向けた市場開拓、研究開発、新事業の芽を創出することに注力したと説いた。
また、BF‐1で目指した施策の一つ「活き活きした社風への変革」の取り組みについて触れ、神戸大学との産学連携協定や「健康経営銘柄」に17年から2年連続で選定されたことも紹介した。
さらに、BF‐1で挑戦した大きな課題では、グローバル成長市場への注力、社長直轄プロジェクトの推進、モノづくりの革新などに取り組んだ。
吉井社長によると、こうした施策を通じ、BF‐1では17年度の売上高1000億円、営業利益100億円を目指したが、その目標には若干の未達になる見通しを明らかにした。
その要因としては、大きく分けて2つあるとし、一つは中国・韓国市場が思ったほど伸びなかったこと、もう一つは高い課題に挑戦することで利益改善に努めたが、5年というスパンでは回収するまで至らなかった部分も少しあったとした。
続いてBF‐2では、新事業の創出、コア事業の拡大、ものづくりの深化と進化、個人と組織の働き方改革の4つの指針に沿って事業を進めていく計画で、BF‐2の最終年の22年度は売上高1200億円、営業利益は120億円を目指す方針を示した。
最後に、同社グループの18年度スローガン「着実な一歩」を発表した吉井社長