ＪＳＲは４月25日、都内で決算説明会を開催し、清水喬雄上席執行役員が２０１８年３月期連結決算の説明を行った。
ＩＦＲＳ基準による売上収益は４２１９億３０００万円で前期比８・６％増となり、過去最高となった。営業利益は４３５億６９００万円で同21・２％増、当期利益は３３２億３０００万円で同９・９％増となった。
清水上席執行役員は増収増益の要因について「事業の柱であるエラストマーが比較的堅調に動いたことや、多角化事業では半導体が非常に好調だったこと」と挙げた。また、為替レートが前期より３円ほど円安に動いたことも寄与したと分析した。
セグメント別では、エラストマー事業の売上収益は１９７３億７３００万円で同６・５％増、営業利益は１４８億７０００万円で同69・０％増となった。
主な需要先となるタイヤの生産量がアジアや欧州で伸び、日本では前年並みとなる中、販売量全体は前期より減少したものの、原料価格の上昇に応じた価格改定が奏功し、売上収益は前期を上回った。
また、営業利益についても、価格改定で採算が改善したことに加え、タイ子会社の低燃費タイヤ用ＳＳＢＲの販売数量が増加したことで、前期を大幅に上回った。特に価格改定直後の第１四半期で高い利益を出した。
合成樹脂事業の売上収益は５２１億６１００万円で同13・３％増となった。営業利益は55億７５００万円で同44・８％増となり、過去最高となった。
自動車関連の海外需要の増加や拡販努力に加え、上昇する原料価格を製品価格に反映したことで、販売量も売上収益も伸び、最高益となった。
多角化事業の売上収益は１７２３
