クラボウは4月24日、熊本事業所の新棟が完成し操業を開始したと発表した。同日、竣工式が行われた。
熊本県菊池市にある同社の熊本事業所は、半導体製造装置に使用される、耐薬品性に優れた高機能樹脂加工品の生産・開発・営業を2012年から行っている。
今後、電子機器のIoT化やスマート化などによる半導体産業の伸展により、高機能樹脂加工品の需要増加が見込まれることから、生産能力と開発体制の拡充を図るため、昨年9月に新棟の建設・増床に着手し、このほど竣工した。
新棟は鉄骨4階建てで、延床面積は3357平米、投資額は約6億円。
今回の新棟建設・増床により、最新のクリーンルームや高機能樹脂の加工設備、評価・分析関連装置などを導入するとともに、人員の増強を行い、生産・開発体制において能力強化を図った。
今後、市場拡大が見込まれる半導体製造関連分野における高機能樹脂加工品の販売を一層拡大していく方針だ。
なお、同社の熊本事業所は、今年4月1日に熊本開発センターから改称されている。