ユニチカは4月26日、ナイロンフィルムの増産に向け、インドネシアに新工場を増設すると発表した。
新工場は、同社の現地子会社エンブレムアジアがある、西ジャワ州ブカシ県の工業団地内の2万6180平米の敷地に、約60億円を投じて建設される。生産能力は年産1万tで、2020年11月の稼働開始を目指す。
これにより、ナイロンフィルムの同社の生産能力は年産2万6500tに、同社グループの生産能力は年産5万1500tとなる。
同社は1968年に世界で初めて同時二軸延伸法によるナイロンフィルムの商業生産化に成功し、ナイロンフィルム「エンブレム」は、国内トップシェアかつ世界トップレベルのシェアを誇るブランドとして展開している。
京都の宇治事業所とインドネシアにある同社のナイロンフィルムの製造設備は、アジアを中心に食品包装用などの需要が高まり、いずれもフル稼働の状況が続いている。
今回の増設は、同社が中期経営計画で掲げる「海外生産体制強化に向けた投資実行」を実現するもので、需要増に対応し更なる事業拡大を図る。