日本ゼオンは4月27日、東京・丸の内の本社で決算説明会を開催し、古谷岳夫取締役執行役員が2018年3月期連結決算の説明を行った。
売上高は3326億8200万円で前期比15・7%増、営業利益は388億8100万円で同26・4%増、経常利益は408億9300万円で同28・6%増、当期純利益は130億5600万円で同43・6%減。古谷執行役員によると、売上、利益とも増収増益で過去最高となった。
売上高は、金額では前期に比べ約451億円の増収。数量要因で約372億円、価格要因で約46億円のプラスになったほか、為替要因でも約33億円のプラスとなった。
数量要因については、エラストマー素材事業は輸出のタイヤ向けが伸長。高機能材料事業は中小型向け光学フィルムや電池材料がプラスとなった。
価格要因では、エラストマー素材が中心となり、内訳は輸出向けの特殊ゴムや汎用ゴム、それぞれの価格が上昇した。
営業利益に関しては、金額では数量要因で約102億円のプラス、原価要因で約38億円のマイナス、価格要因で約46億円のプラス、本社費等で約62億円のマイナス、為替要因で約33億円のプラスとなった結果、前期に比べ約81億円の増益となった。本社費等のマイナスは数量が伸びた結果、運賃や保管料が増加したもの。
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