三ツ星ベルトは2月4日、2011年3月期通期業績予想について売上高、営業利益については概ね予想どおり推移しており、株価の回復及び為替が想定より円 安で推移していることから、経常利益及び当期純利益は前回予想を上回る見込みとし、経常利益、当期純利益予想を上方修正した。
三ツ星ベルトの2011年第3四半期決算は売上高が387億9800万円、前年同期比19・8%増、営業利益39億5900万円、同451・2%増、経常利益33億8000万円、同326・2%増の大幅増益となった。
特別損益においては、第2四半期に特別損失として計上した投資有価証券評価損2億8000万円の戻入れ等を行った結果、四半期純利益は27億3300万円(前年同期は四半期純利益2億2400万円)となった。
〈国内ベルト事業〉
自動車用ベルトは、エコカー補助金制度の終了に伴い需要の伸びが緩やかになったが、第2四半期までに自動車の需要が回復したことや、補修用も堅調に推移したことから増加した。
一般産業用ベルトは、新興国向け輸出の拡大により伸長し、OA機器用ベルトはプリンター等OA機器の生産台数の復調により需要が増加。
運搬ベルトは微増、合成樹脂素材は設備投資の回復により増加した。売上高は192億5000万円、同20・2%増、営業利益は44億4100万円、同87・2%増となった。
〈海外ベルト事業〉
アジアでは、自動車販売台数の拡大に伴い自動車用ベルトが増加しており、一般産業用・OA機器用ベルトも好調であったことから、金融危機前を10%以上 上回る水準となった。米国・欧州においても需要が回復し増加し売上高は134億300万円、同26・3%増、営業利益は11億9000万円、同355・ 5%増となった。
〈建設資材事業〉
建築部門は公共工事の減少を改修工事の拡販でカバーして微増となり、土木部門は大口物件の寄与により増加。売上高は32億7200万円、同9・7%増、営業利益は3400万円、同63・9%減となった。
2011年02月15日